2017年01月

今年の挑戦について書きたい。
今年の挑戦は5000メートル級峰に単独で登り単独で滑降する。
海外人力の旅企画第4弾、徒歩自転車カヌーに続くスノーボードを使っての挑戦。

内容はこうだ。
残雪期の中東最高峰標高5671メートルのダマバント(※)を単独登頂し山頂より単独にてスノーボード滑降する。

国母問題、かぐら遭難騒動、未成年飲酒大麻など、最近何かとイメージダウンのニュースがつづき一般人のスノーボードに対するイメージはとても悪いという。
なのでこの負のイメージを微力ながら少しでも変えたい。
ボーダーにもこういう純粋かつストイックなオッサンがいて、海外の山でスノーボードを使ってのこのような挑戦方法もあるんだということを知ってもらいボーダーのイメージアップと明るい話題を届けたい。(名付けて脱ドレットオッサン運動(笑)をしたい。)

登山の登頂の成功いかんだが、登山終了後は時間が許すかぎり、バスを乗り継ぎ安宿に泊りバックパッカーとしてイランの各地に足を運びたい。

その間、いつもの旅同様に現地の方々とは積極的に交流し、日本の伝統的遊戯である折り紙を紹介し、イランに住む出会った方々の心を僕の笑顔と折り紙で真ん丸にしたい。彼らの心に思い出として長く留まるような活動をしたい。

多くのイランの方々と交流しその経験をベースにしイランという国、イラン住む人々の生活や考え方を理解し、日本にかえりネットを通じてご紹介したい。是非ダマバントに行き微力ながら一人でも多くの方にイランの素晴らしさを紹介できればとの思いだ。


しかし、単独での高所登山や空気が平地の半分の場所での単独滑降は常に危険が伴うし一発遭難も考えられる為、アタックキャンプにはテント持参で食料と燃料をできるだけ荷揚げし持ち込み停滞し、天候と自己の体調と相談しながら、少しでも不安がある日はさけ安定した晴天時体調万全時のみ山頂にアタックしようと考えています。

やること
・5671メートルのダマバント単独登頂
・ダマバント5671メートルの山頂からのスノーボード単独滑降
・折り紙の紹介ならびに折り方の指導
・現地での積極的交流
・同世代ボーダーへの鼓舞

ダマバントに向けていざ始動である。

イメージ 1

ダマバント山

イメージ 3



イメージ 2

観光にも行こうと思うので、あいさつなど簡単な言葉など地球の歩き方で勉強中だ。


※ダマバント山について
ダマーヴァンド山(ペルシア語: دماوند - Damāvand) は、イランにある火山(活火山であり、噴気孔が活動している)。ダマバンド山とも表記される。アルボルズ山脈中部にあり、標高は5,610m。イランの最高峰であり、中東全体の最高峰でもある。カスピ海の南岸、テヘランの北東66kmに位置する。この山に最も近い主要な都市はレイネ(英語版)(Rineh、رینه)であり、山の南側にある。

この日、人生はじめての宿坊にとまり、ご開張やお勤めもした。
宿泊の電話予約から実際の宿泊受付までお坊様がご対応してくださり皆様全員礼儀正しく優しい。

話は飛ぶが、以前山小屋の予約時の電話で山小屋の親父にルート状況を雪の積雪量や核心部の様子など当たり障りなく聞いたにも関わらず、そんなことぐらい自分で調べてこいといきなりぶちキレられガチャぎりされたり、上級ルートコース上にある山小屋ではガイド同伴の団体の山スキー客やバリエーションルートを案内する山岳ガイドとその客達にはニコニコして低姿勢なのだが、なぜか僕一人にだけ手厳しく見下し馬鹿にし冷たい態度をとる山小屋のくそ息子【僕と同世代】もいた。
まあ今考えればそういう経験があったから、反骨心や雑草魂に火がつき何くそ根性で海外の高山に単独でバックカントリーに挑戦できるまで成長したとは思うし、逆に彼らに優しくされていたり、装備面も含めはじめからすべてバックアップされグレードのいい状態でやっていたら成長は全くできなかったと思う。

と話は飛んだが僕は、山小屋に関してあまりいい経験がなかったが、宿坊のお坊様達のその丁寧さや優しさがとても清々しく気持ちよかった。
そして、信仰というものに程遠い生活をしている自分にとって宿坊での経験はなにもかもはじめてずくしの経験だったが新鮮だった。

ご開張やお勤め(※)中、なにぶんこういう類いのことは無知なので、MR.ビーンのように隣の同部屋になった信者の方の動きを横目でガン見し参考にし全く同じ動作をした(笑)

お坊様の法要中は、心の中でイラン遠征の成功をひたすら祈り必勝祈願をした。

一緒になった同部屋の信者さんは元バックパッカーだそうで、海外遠征を喜びとしている僕とは馬があい話が盛り上がった。以前カンボシアの方と結婚されていた事もあるくらい、色々と海外経験が豊富な方だった。今の職業は、タクシードライバーだそうで只今免停休職中とのことで、あと数週間で免停が解け職場復帰するそうだ。その夜はタクシー運転手ならではの楽しい話も沢山聞かせて頂いた。

・客待ちで並んでいたら突然後ろのタクシーの後部座席のドアを開け客が入って来て「客待ちが2列目になった起こしてくれ。」と。そして、2列目になって起こすと礼も言わず出ていった奇想天外なオッサンがいた(笑)

・夜のお店のお客さんとホステスさんが一緒に乗った時、まずお客さんの方が先におりホステスさんの御自宅までの料金プラスチップとして先に2万円を払い「じゃ運転手さん今日はありがとう❗安全運転で送って行ってくださいね。よろしく。」と言って颯爽と降りていったが次の角を曲がった瞬間ホステスさんがなんと「ここでいいよ。さっき払った2万円からここまでの運賃との差額返して❗」と衝撃のキャッチ&リリース的な展開なった(笑)

・タクシー乗り場で客待ちしていると女性が飛び込んできて「運転手さんすぐだしてください。どこでもいいのですぐ発車してください。」と急いでいる様子。
そのすぐあとオッサンが鬼の形相で「こら待たんかい❗」走って、追いかけてきたので、びびりながら「24」のジャックバウワー顔負けのバイオレンス映画さながらに急発進したそうだ。

・ジャ⚪ーズ系のコンンサートの帰りのお客さんをのせた時、そのお客さんはなにかに怒っている様子だったのでどうしかたのか尋ねると、周りは超満員にもかかわず、最前列近辺にもうけられた関係者席は空席だらけで席にいる客はあきらかにジャ⚪ーズに興味がないのだけどチケットを関係者から貰ってしまい、貰った手前その方の顔をたてる為に仕方なくきた丸だしオッサン達が座っていて、なかにはつまらなそうにあくびをしながらライヴ聞いてるものやうたた寝しているものなどなど、、
彼女達のジャ⚪ーズへのあつき思いや必死の思いで貯金しヤフオク等を駆使し高額の最前列近辺のチケット購入しライヴの日まで指折り数えた自分達との温度差にご立腹されていたとのこと(笑)

などなど腹を抱えて笑わせてもらった。
信者さんはお人柄もよく。
入浴時のタオルを忘れたことに気がついた時に「僕のでよければおかししましょうか?」とおっしゃってくれたり、下山後偶然お会いしたときにも「もしよかったら私がおごりますので食事行きませんか?」ともおっしゃってくれ最後は「イラン遠征頑張ってください。」と最後の最後までスゲーいい人だった。


イメージ 17

イメージ 19



イメージ 18



イメージ 1

敬慎院

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

精進料理

イメージ 5

お風呂場

イメージ 6


ご開張やお勤めした場所

イメージ 7

七面山大明神の御札

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

御来光

イメージ 11

めちゃくちゃ寒かった。

イメージ 12

イメージ 13



イメージ 14

イメージ 15

イメージ 16


実家の猫。貴方、私がラッセル地獄に落ちているときもひょっとしてこんな状態だったの?
信仰やストイックという言葉というものに程遠い家の猫でした。
※お勤めとは。

お勤めとはお寺で行われる法要のことです。たいていは早朝、お寺の住職やお坊さんたちによって、仏壇の前でお経が唱えられます。
 一言で表せばそれだけの行事ですが、宿坊ではたいていこのお勤めに参加させて頂く事が可能で、実際に出てみるとこれがとても奥深いものだということが分かります。

 まずお経を唱えるといっても、唱え方は宗派やお寺により様々です。唱えるお経も般若心経や阿弥陀経、妙法蓮華経、御文、和讃、念仏、題目、真言などといろいろですし、それらを黙々と唱えるお寺もあれば、木魚や鐘、大太鼓を盛んに打ち鳴らして、節を取りながら詠ずるところもあります。お経を唱えるだけじゃなく、お堂の中で天井に炎が届きそうな勢いで護摩焚きを行ったお勤めもありました。
 また宿坊宿泊者のお勤めでの役割も、お寺によって全く違います。例えば単にお坊さん達が唱えるお経を後ろで聞くだけのお寺もありますが、大抵は参列者にお焼香するよう進められたり、経本を渡されて一緒にお経を読んだりと、なにがしかの参加が求められます。
 またお勤め中に参加者やその家族、先祖代々にお祈りの言葉を唱えて下さることもあれば、普段は見ることが出来ない秘仏がご開帳され、間近で拝観させて頂けたりということもあります。そんな時には普通の観光客では決して入れない領域にまで、足を踏み入れたような気分になります。
 そしてお勤めが終わると今度は住職さんや他の参加者と歓談したり、朝粥が出されてみんなで頂いた宿坊などもありました。

 こんな特別な体験の出来るお勤めですが、もちろんこれは楽しいばかりのエンターテイメントではありません(あたりまえですが……)。仏と向き合う神聖な場であり、もっと言えば自分とも向き合える場です。
 まずお勤めは早朝に行われます。早いところで5時前、遅くとも6時には始まることが多いです。参加しようと考えるなら、早起きは必須でしょう。

 次に長い時間(だいたい30分くらい)正座をしていなくてはいけません。正座を強要されたことはありませんが(むしろ楽にしていていいよと言って下さることもありますが)、出来れば正座はしていた方が良いでしょう。正座をすることでお勤めに対する心も引き締まりますし、程よい緊張が保てます(じゃないと、朝早いので寝てしまいます)。正座は苦手という方も、最初から諦めずに少しだけ頑張ってみましょう。きっとお勤めが終わった後に、充実感で満たされることと思いますよ(私はいつもお勤めが終わると足が痺れて立ち上がれずに、その辺でもがいていますが)。
 ただし足や膝の悪い方は無理をしない方がいいでしょう。座布団に座っているのも難しい場合、椅子を用意して頂くなど事前にお寺の方に相談してみることをお勧めします。

 お坊さん達の読経は、さすがに毎日鍛えられているだけあって、腹の底にずしりと響く重さが伝わってきます。声質は違いますが、オペラ歌手の歌にも通じる気持ち良さがあります。早朝の清々しい空気を吸い込み、お寺に泊まった実感が何より得られる瞬間です。お勤めは自由参加であることが多いですが、せっかく宿坊に泊まるのですから、皆さんも是非一度お勤めに参加してみて下さい。
(⬆宿坊研究会HPより抜粋)


ご開張とは

本尊との結縁を結んで所願成就、極楽往生を祈願する儀式。

(⬆同部屋の信者さんから教えて頂いた。)

実家に帰省がてら、七面山に登った。

イメージ 17

イメージ 18

(⬆実家の猫)
が、この選択七面山に登ったというより七面山に逃げたという言い方の方が正しい。


実は、海外遠征のトレーニングとしてテントと食料を用意し3日間びっちりとある山に山籠り生活しようと考えるも出発当日の夜長野以南大雪というニュースを聞き、狙った山の山頂近辺の風速がその日以降3日間連続25メートル超えということになっていてびびってしまった自分がいた。
さてどうしたものか?かといって去年やった冬期九十九里浜徒歩縦断のような事もパッキングしなおし登山をやめて今更急遽予定変更してまでやる気がおきない結果テント泊行はやめて以前から行きたかった宿坊泊の七面山登山に定まった。

イメージ 13

イメージ 14



(⬆劇寒のローカル線で始発を待つ。)

イメージ 1

⬆登山口近くの白井の滝

コースは七面山登山口バス停をおり春木川沿いを上流の羽衣に向けて歩く。標高約400メートルの羽衣から南南西方面の標高約1800メートルの敬慎院まで標高差約4時間かけて登る。そして、のこり標高差200メートルを1時間で山頂に到達という行程だ。

イメージ 2

(⬆登山口にて)

イメージ 3

イメージ 4

(⬆裏参道を登る)

イメージ 5

イメージ 19

(⬆途中の景色甲府盆地か?)

イメージ 6

(⬆敬慎院着)

イメージ 20

イメージ 21

(⬆敬慎院表門からの景色。)


宿坊の予約時に羽衣から敬慎院までは雪掻きがされトレースがついているという情報を聞きお気軽ムードで向かったのだが、久しぶりの登山とアイスバーンになっている箇所多くあり予想に反して大変だった。

敬慎院につきその日の中に山頂まで向かうか悩んだ。
敬慎院のお坊様いわく山頂まで雪掻きもしていないし、この時期ほとんど誰も山頂にいってないらしく、しかも昨日の積雪は65センチだという。入浴(何とありがたいことに宿坊は入浴が出来るのだ)と食事の時間が早いのできるだけはこのままとどまりどこにも行かずにいてほしい様子だった。

しかし、僕は信者ではないので七面山のピークを踏まないと来た意味がない。次の日は風が強い予報もでていたので風速が比較的穏やかなこの日中にピークを踏んでおきたい気持ちだったので、お坊様に丁重にお断りをいれ余計な荷物は宿坊におき荷物を軽くし山頂に向かった。

確かに山頂までの道のりは、お坊様のおっしゃる通り敬慎院から山頂までは、雪がたっぷりついていて辛かった。

膝上までの積雪箇所がほとんどでところにより股下。日没前の余裕をみて4時位には敬信院に戻りたかったので、時間との勝負になった。
トレースがバッチリついた敬信院までのスピードにくらべるとノートレースでは急激に進行スピードも落ちた。

イメージ 7

(⬆敬慎院からノートレース&ラッセル)

イメージ 8

(⬆鹿の足跡)

イメージ 9

(⬆黙々ラッセル)

イメージ 10


救いは森林限界ではないので尾根沿いの木々が所々はえておりそれが防風林の役目を果たし風を防いでくれるため風の影響はなかったこと。

黙々ラッセルすること1時間45分。コースタイムの約2倍近くかかってしまったが何とか山頂に到着。
ここまでの登りで結構体力を使ってしまったようで、帰りの下山は、右足がしっかり上まで上がらなくなるくらい疲労してしまった。
右足の不自由を感じ、自分のトレースをたどりそれなりに時間もかかったが、何とか日没前にかえれた。

イメージ 16

(⬆ラッセル続く)

イメージ 11


イメージ 12

(⬆やったー降雪後一番のり。山頂にて。)

日没まで時間がない中、焦りながらルーファイしながらラッセルを繰り返し何とかピークハントできた。
お気軽登山で楽勝ムードなはずが蓋を開ければハードなドM登山になったが登頂できた喜びと降雪後の一番のりの山頂一人ジメということで結構な達成感を味わえた。
七面山なかなかよかったっす。

イメージ 15

(⬆敬慎院の前にての御来光)
遅くなりました。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

↑このページのトップヘ